金魚中毒

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金魚中毒

free-lance Web小説家/絵描き・千屋ゆう子による創作任侠『金魚シリーズ』専用垢。小説、絵、企画的な読み物等の創作物マイペース不定期発信。愛ある官能と暴力主体の内容となっておりますので閲覧の際はご注意を。名刺▶︎ https://lit.link/idxhacker

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    金魚シリーズの超短編小説集。

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    創作任侠『金魚シリーズ』を語るマガジン。

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最近の記事

釉矢の奇行

 年の暮れに限って妻の美嘉と過ごせる時間が激減し、年越しの宴の準備にも忙しなくなるこの頃に、兄の蜷川釉矢(にながわゆうや)が蜷川組事務所にやって来た。 「ねぇ君、僕とデートしない?」  兄貴はふざけているのだろうか。良い年を迎えられるよう、事務所内の大掃除をしなくてはならない。年明けに美嘉が着る振袖の着付師の手配、上層部への挨拶回り、食材の買い出し、お歳暮の準備、それに加えて日常的な細々とした仕事も山のようにあるのである程度片付けなくてはならない。  それだけではない。

    • 四代目と若頭

       俺が若い頃はよくファストフード店に行ったりしたもんだが、歳を取ってからはめっきり行かなくなった。  それが歳を取ることと言っても良いくらい、四十過ぎると胃が脂っこいもんを受け付けなくなるのだ。  妻の美嘉は現在二十歳。出るとこはしっかり出ている体なのに、腰のくびれはキュッとしててしなやかに美しい。普段から食にはそれ相応の気を遣い、血の滲むような努力をしているのだろうなと思わせる程の美ボディだが、実を言うと、ファストフード店にも結構行くし、してる運動は家事が主だ。  美

      • 愛妻家とは…

         妻の美嘉が可愛過ぎるのは、一重に俺の努力の賜物なのではないかと思っている。  …なんて言うと、何勘違いしてんだ!と多方から叱責されてしまいそうだが、一重でなくとも多少なり俺の努力があって可愛くなったのだと自身で思いたいのだ。  まあ、美嘉はオギャアと生まれたその瞬間から既にもう可愛かったし、歳を重ねる毎に年不相応の可愛さに磨きがかかっていったもんだから、そりゃあ俺の努力がどうとかいう問題でもなさそうだが、どうしたものか、彼女は俺に嫌悪感を一切与えない。女としての清潔さ、

        • 過去絵投稿:『香芝渚』 かしばなぎさ君。 この子の正体はまだ言えませんが、 金魚シリーズに出そうと思案している キャラの一人です。 敵かな?味方かな??

        釉矢の奇行

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        記事

          過去絵投稿:『八幡鷲』 蜷川組幹部兼ムードメーカーの やはたしゅう君です。 犬歯が可愛い。

          過去絵投稿:『八幡鷲』 蜷川組幹部兼ムードメーカーの やはたしゅう君です。 犬歯が可愛い。

          ⚠️流血注意!! 過去絵投稿:『聖戦』 蜷川漆の双子の兄・釉矢(ゆうや)。 まあ人を殺めた後でしょう。

          ⚠️流血注意!! 過去絵投稿:『聖戦』 蜷川漆の双子の兄・釉矢(ゆうや)。 まあ人を殺めた後でしょう。

          過去絵投稿:『ラブラブ夫婦』 このアカウントのアイコン絵。 本当はもう少し引くと全体像があるのですが、 そちらは諸事情で割愛。 とても仲良しな夫婦です。

          過去絵投稿:『ラブラブ夫婦』 このアカウントのアイコン絵。 本当はもう少し引くと全体像があるのですが、 そちらは諸事情で割愛。 とても仲良しな夫婦です。

          過去絵投稿:『蜷川美嘉ちゃん』 お胸の大きさを強調したかった。 ポーズは意味不。

          過去絵投稿:『蜷川美嘉ちゃん』 お胸の大きさを強調したかった。 ポーズは意味不。

          2022/01/20:金魚ログ

          『金魚シリーズ』ファンの皆様!朗報です!! 先日の金魚ログで、『金魚譚』第4話の更新が出来ないとお伝えしましたが、何と!お医者様から執筆作業をしていいとの許可がおりましたので、第4話の執筆に取り掛かれます!! ・・・と言いましても、ワタクシの執筆速度が遅かったら結局更新も遅いのですがね。。。 まあでもゆう子さんはとっても安心しました! 一応、第4話はだいぶ前に前半部分を執筆してあったので、中盤〜終盤までを打ち終えれば完成します。 ですが、もしかしたら一からストーリー

          2022/01/20:金魚ログ

          2022/01/15:金魚ログ

          2022年、あけましておめでとうございます! 有難いことに創作任侠『金魚シリーズ』への反応が最近とても良いのですが、第4話の執筆の最中、ワタクシ千屋のココロの主治医から当分の間、小説や絵の作業に対するドクターストップなるものが出てしまいまして、、、本当に申し訳ないのですが第4話更新はちょっと先になりそうです。 ちょっと先、というのは、いついつになりますとは言えない感じなのですが、出来るだけ療養に注力して、早め早めの復帰を推し進めたいと思いますので、、待っててほしい(切実)

          2022/01/15:金魚ログ

          総題『金魚シリーズ』、その由来。

           何故『金魚シリーズ』って“金魚”なんですか?  そんな訊かれると嬉しい質問をされる程『金魚シリーズ』の認知度が高い訳はなく、ですが皆様にこの疑問の解決をお伝えしたく、自問的なことをしてみた訳なのですが、、、  自答しますと、金魚って、縁起物なんですよね。  要は幸せを呼ぶ魚なんです。 『金魚譚』なら、金魚=幸せ、譚=話、イコール『読むと幸せになれる物語』。  私が金魚に拘る理由は、私の作品を読んでくれたり観てくれたりした人が、幸せな気持ちになる、幸せになれる作品で

          総題『金魚シリーズ』、その由来。

          金魚飴 第1話

           ────二◯一◯年・晩夏  華やぐ東京の大歓楽街・紅大門。  そこには遙か昔、戦乱の世に生きた者達が憩としていた遊廓街を思い起こさせるような景観が名残り、出入口となる金の装飾を派手に纏った紅く大きな門をくぐると、軒を連ねているのは飲食店に飲み屋、風俗店が主で、その中でも五階建ての風俗店『遊廓屋吉原ビル』はのぼりを大々的に掲げ、一際目を引く存在であった。  吉原ビルは、“遊廓屋”と言うだけあって内装もそれらしく造り込まれている。  そこを仕切るは極道界一派の古城組だ。

          金魚飴 第1話

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          金魚絵の歴史2015~2020

          金魚絵の歴史2015~2020

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          イジワル

          漆「美嘉…?何そんな難しい顔して…」 美嘉「みかはうゆしさんにはなせないことなんて、ないはずなの…」 漆「うん」 美嘉「だかやね、はなすのよ」 漆「うん。じゃあおいで」 ソファーで美嘉を膝に乗せる漆。 漆「で、俺に何を話したいんだ?」 美嘉「あのね、あのね、きょう…こくはくさえちゃったの」 漆「ふぅん。何て返したの?」 美嘉「ごめんなさいって」 漆「何で断ったの?」 美嘉「え?え?だってみかにはたいせつなひとがいゆかや…!」 漆「そうなんだ?へぇ」

          真夜中の来訪者

           午前三時。  蜷川邸の寝室に、ベッドのスプリングが激しく軋む音は響いている。  暫くして、事を終えた夫婦がそのまま寝息をたて始めた。  その一時間後。  夫の漆が眼を覚ます。  程なくして、ぐっすり眠っている妻の美嘉を一瞥し、冷え切った部屋から漆は出て行った。  漆は喉が渇いたのだろう、一階のキッチンへ下り、冷蔵庫から麦茶の入ったガラスポッドを取り出し、それをコップに注ぎ、一気に飲み干した。  静寂の中を泳ぐような、リビングに置かれた金魚達の水槽のエアーポンプが空

          真夜中の来訪者

          金魚中毒:取扱説明書

          ハイこんちわ!金魚中毒首謀者の千屋ゆう子です! このアカウントは、創作任侠『金魚シリーズ』の専用垢になります! 小説だったり、稀にイラストだったり、または企画的な読み物だったり、アウトロー達の生き様を緻密且つ大胆に発信していく、まあ、いわゆる創作垢ですね! それを統括しているのがわたくし千屋ゆう子なのですが、、少しだけ私の事を話しましょうかね。 絵歴は29年、文歴5年の私は、創作事が大好きでして、幼少期からオバサンになった今でもずっと、来る日も来る日も創作の事ばかり考

          金魚中毒:取扱説明書